バランス・スコアカード―新しい経営指標による企業変革

バランス・スコアカード―新しい経営指標による企業変革

ロバート・S・キャプラン、デビッド・P・ノートン(著)吉川武男(訳)
こちらで購入できます。
amazon

バランス・スコアカード―新しい経営指標による企業変革

ロバート・S・キャプラン、デビッド・P・ノートン(著)吉川武男(訳)

【こんな人にオススメ】

・経営者(に限らず組織のトップチーム)
・経営企画関係者
・BSCをしっかり学びたい方
・マネジメントに興味のある方

【こんな本です】

キャプランとノートンがBSCに関して世に出した最初の本です。
BSCの基本概念が細かく説明されています。
BSCフレームワークの構造、基本4視点それぞれの解説、
業績評価指標の考え方・使い方など丁寧に書かれています。
他の(それまでの)業績評価システムとの違いも、
「財務」と「非財務」、「過去」と「未来」等の比較を使い、
戦略マネジメントの大切さを説きながら明確に記述しています。
随所に事例が紹介されており、理解の手助けになります。
更にBSCの具体的導入手順も紹介されています。
BSCを取り入れるか入れないかに関わらず、
組織のトップチームに必要な考え方が多く書かれた、
価値ある良書です。

【この本を読むと】

・論理的思考が養われます
・戦略の必要性が理解できます
・BSCの基本概念が理解できます
・組織が目標を達成するために大切な事がわかります
・なぜ「測る」事が大切なのか理解できます

「読みにくい!」
この本を読んだ方から良く聞く感想です。
はい、この本、読みにくいです。
具体的言うと翻訳が。
(吉川先生ごめんなさい。私、正直者なんです)

ただこの本が出版されたのは1997年。
日本でBSCがまだよく知られいない時期に
翻訳されたのものなので、それぞれの用語も
新たな日本語を生み出す作業に似て大変だっただろう、
という理解はできます。

日本にBSCを紹介したパイオニア的存在の本。
多少の読み難さは読み手の力量でカバーしましょう!

BSCはどんどん進化しています。、
キャプラン&ノートンは現在までにこの本を含めて、
5冊の本(BSCに関する)を発表しています。

では最新刊を読めば良いような気もしますが、
そうでもないのです。
2冊目以降の本はBSCの基本概念が理解できている事が
前提で書かれています。
具体的に言いますと、
1冊目で書かれたBSCが世界中で導入・運用され、
成功した結果、進化した結果、続編的に、
または1冊目からのスピンアウト的に書かれてます。
(戦略マップで1冊とかアラインメントで1冊とか)
つまり、1冊目であるこの本の読書が、
2冊目以降の理解を手助けします。


それでもやはり、この本は読み難いです、笑。
初めて学ばれる方には辛いかもしれません。

そこで、少しでも読みやすくするために、
こんな方法を紹介します。
(私の勝手な考えですから文句言わないで下さいね)


1) 「図表10-7 Chem Pro社の口座管理/販売戦略プログラム」で大枠をとらえ
2) 第1章から第6章まではザッと目を通し
3) 第7章以降をしっかり読んで
4) 第3章から第6章までをしっかりと読む

こんな読み方です。

先ず1番最初に、
「第10章 ターゲット、資源配分、新しい戦略プログラムおよび予算」
の中に書かれている(pp.298-299) 
「図表10-7 Chem Pro社の口座管理/販売戦略プログラム」
をご覧下さい。

これがこの本でお話するBSC構造のイメージです。
ジーッと見て下さい。
実は、この本の読み難さは本の最初から中盤くらいまで、
読者にBSCのイメージがなかなか伝わらないところにも原因があります。
ですから先ず、「あーこんな感じ」と大枠をとらえて、
それから本を読んでいくと全く違った感覚で読めると思います。
例えば「図表10-7 Chem Pro社の口座管理/販売戦略プログラム」の
左側の絵をご覧下さい。
これが後に「戦略マップ」へと進化していくものです。
最終目標に至るまでを4つの視点で分けている事がわかります。
「財務的視点」
「顧客の視点」
「社内ビジネス・プロセスの視点」
「学習と成長の視点」
それぞれの「目標(戦略目標)」が「因果関係(因果関係線)」で結ばれ、
最終的に「利益制」につながることも視覚的にわかります。
更に右側のページには、
それぞれの視点で設けた「目標」の達成をどのようにして
測るかという「業績評価指標」やその目標値である「ターゲット」、
それを実現するための「行動計画」が書かれています。

さぁ、どうでしょうか。
こうして準備してから、読んでみて下さい。
それぞれの章が「あー、ここの章ではこの絵のここを言ってるんだな」と
理解が深まり、多少の読み難さも気にならなくなります。

もう少し読み方のお手伝いをしますと、
第3章「財務的視点」
第4章「顧客の視点」
第5章「社内ビジネス・プロセスの視点」
第6章「学習と成長の視点」
最初、これらは軽ーく、流し読みで構いません、笑。

場合によっては第1章、第2章も流し読みで構いません。

第7章以降から最後まで少ししっかり読みます。
大事な部分であり(その前までも大事ですが)、
大局的見地も捉えられます。

実はしばしば「BSCの導入はどうしたら成功しますか?」と
聞かれる事があります。

この本の最後。
「補論」というのがあります。
これすごく大切で重要な事が書かれています。
大事なのに「補論」、笑。

この本の多くの読者が最後に行き着く前に、
途中で投げ出してしまっています(その気持ちはわかります)。
しかし中盤以降、最後まで、実に大切な事がギッシリなのです。

とても有意義な内容に行き着く前に息絶えてしまう、笑。

そこで、大胆ではありますが、

1) 「図表10-7 Chem Pro社の口座管理/販売戦略プログラム」で大枠をとらえ
2) 第1章から第6章まではザッと目を通し
3) 第7章以降をしっかり読んで
4) 第3章から第6章までをしっかりと読む

このような読み方を御紹介しました。

少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。

(平松)

ちなみに数ヵ月程前、吉川先生から
「今度、改訂版を出すことになり、中に出ている単語も改めようと思う」
とリストを見せて頂きました。
「戦略的目標」→「戦略目標」とか。
近いうちにもう少し読みやすくなって店頭に並ぶと思います。

前のページへ戻る