戦略マネジメントシステムにおける意義の再考察

戦略マネジメントシステムにおける意義の再考察

清水孝(著)
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戦略マネジメントシステムにおける意義の再考察

清水孝(著)

會計(161(4) 2002年4月号)


1.マネジメント・コントロールの意義
2.中長期的マネジメント・コントロールの欠落
3.戦略マネジメント
4.フレームワークとしての戦略マネジメントシステム

BSCの位置づけを検討するときに、戦略マネジメントシステムとしての使い方と、業績評価としての使い方と、2通りで議論されることが多い。ところが、その時間軸についての議論は曖昧な場合が多かった。(曖昧と言えば、組織の問題なのか、管理者個人の問題なのかについても曖昧な著作も少なくないが)
清水は、時間軸を検討した場合に、中長期的なマネジメントコントロールのためのツールを提供されてこなかったこと、それに該当するものもしくは、戦略マネジメントシステムの一つとしてBSCを紹介する。また、戦略マネジメントシステムは単なるツールではなく、フレームワークであるとし、BSCもそれ単体だけでは機能せず、他の経営管理ツールが必要とする。
結局、読んでみれば当たり前の話なのだが、この当たり前の話ができていないことが、BSCを混乱させているように感じる。


「戦略が明確になっているか?」
「それを管理するためのフレームワークやツールが設定されているか?」
「されていなければ、BSCを活用する余地がありそうか?」
「どのように使用すれば、BSCにより戦略の実現をはかれそうか?」

これらのような内容を自社の状況に合わせて検討してみるのも良いと思う。

P535
「AnthonyとGovindarajanは、経営管理を戦略の策定、マネジメント・コントロールおよびタスクコントロールに分類した。」
P536
「マネジメント・コントロールの用具としては、かねてより、予算、振替価格、業績評価及び報償システムが論じられているけれども、これらは、いずれも短期的なマネジメント・コントロールであると考えることができる」
P536
「一般的には、戦略や予算および業績評価システムなどの短期的マネジメントコントロールとを結びつける戦略的計画は具体化されておらず、この点がマネジメントコントロールの抱える大きな問題であったと考えられる。このことは、管理会計が戦略策定に続く中長期経営計画の中で有効なツールを有しなかったことにも関連があると考えることができる。」
P541
「戦略マネジメントシステムは単なるツールではなく、フレームワークであると言うことである。戦略マネジメントシステムを実行するためには、各種のツールが別途必要である。このことは、戦略マネジメントシステムとしてバランスト・スコアカードを使用する場合であっても、バランスト・スコアカードのみで全てが解決するわけではないことを示している。」

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