Balanced Scorecard コラム

ツール(ソフトウェア)は必要ですか?

「ツール(ソフトウェア)は必要ですか?」よく聞かれる質問です。
そんな時には「あれば望ましい」と答えさせて頂いております。
組織の規模、導入フェーズ、等々、それぞれの環境、段階の考慮も必要だと思うからです。

BSCの基本的な考えの一つに「戦略の共有」「リアルタイムの情報共有」(経営トップだけではなく組織全体)「情報IT資本」等があります。いずれも「戦略マップ」や「BSC」を運用して成功するための基本的な考えです。

ツールは絶対条件ではありませんが、確実な戦略実行、ビジョン達成、成功のため、上記の「基本的な考え」は必要です。そこをどのように考え運用するか?大きな組織、情報量が多い組織では、人海戦術に限界が出てきます。その時、ITによる支援があれば「Better(ベター)」である、という事はできるでしょう。

ときどき「ツールは必要ない」と断言されているコンサルタントをお見かけしますが、その方は「紹介できるツールをお持ちでない」か「BSCの基本概念をあまり理解されていない」可能性もあります。(ITツールの利用に関して、キャプラン&ノートンは本に書いています)

戦略やBSCの構築までなら「いらない」と断言する事もできます。そして多くのコンサルタントは構築までで去って行きます(全ての方ではありません)。BSCの活用・運用までお付き合いするコンサルタントは稀です。

BSCの運用段階をどのように考えるか?

例えば、大量の計算であれば表計算ソフトが便利ですし、現代の組織運営に欠かせないものとなっています。しかし、簡単で少量の計算であれば表計算ソフトを起動するよりも暗算や電卓の方がはやい事もあるのです。

ツールに関して、「必要である」「必要ではない」と断言するのではなく、自分たちがBSC運用段階でどのようにマネジメントしていくか、その方法により「必要」か「必要ではない」かの答えが出てくるのだと思います。

組織の人々が自分たちの戦略を理解し、その現状を把握し、意志を持って次のアクションを行う。経営陣が戦略の進捗を把握し、あたかも様々な計器、データを読み取り、環境を理解し、危険を回避しながら飛行機を運転するパイロットのように会社(組織)を運転(経営)する。

これを実現しようとするツール(ITによる支援)は、「あれば望ましい」と言う事はできるのです。